とび工事業とは
建築現場の職人の間では、高所を華麗に動き回ることから「現場の華」とも称されます
とびは建設現場に最初に入り、そして最後にすべてを取り除くまで現場に残ります。
何もない状態から、造っていくプロセスを経て、完成まで見る。
そのため仕事の範囲が広く「とび職」と一括りに云えるほど簡単に説明ができませんが、建設業種の専門工事業として説明すると、次の作業などをする職種です。
とび・土工工事業 | 仮囲いや足場全般の仮設作業、切梁・支保工などの仮設作業、タワークレーンや工事用エレベーターの仮設作業、高所での特殊作業 |
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鋼構造物工事業 | 建設物の鉄骨建て方作業、鉄塔・煙突の建て方作業、橋梁架設作業 |
機械器具設置工事業 | 重量物・精密機械等の運搬・設置、プラントメンテナンス作業 |
建設現場では、高所での特殊な作業をする事が多いので、危険作業である事から他職種よりも職人単価が高く設定されています。
必要な資格も玉掛け・足場・型枠・鉄骨などに始まり、クレーン運転やガス溶接など、たくさんあります。特殊技能も必要ですし、高度なチームワークも求められます。やる気次第で、どんどん仕事の幅が広がります。
必要とされる免許・資格
弊社では、とび職に必要な技術・技能が習得出来るようサポートしています
とび職になるための資格は、特に決められていません。多くは、とび職人に弟子入りをして、見習いから始める訳ですが、とび職としての作業に必要な技能や知識を身に付けるためには、資格や講習をいくつも取得する必要があります。
一人前のとび職になるまでに取得したい資格等を、次に示します。
- とび技能検定試験(実技、学科)
- 技能講習
- 安全教育(特別教育)
- 三級(経験年数0年、専門科の高校生も受験可能)
- 二級(三級取得後0年、又は経験年数2年以上で受験可能)
- 一級(二級取得後3年、又は経験年数7年以上で受験可能)
※一級、二級とび技能士は作業主任者講習の一部が免除されます。
- 足場の組立等作業主任者
- 玉掛け作業(1t以上)
- 建築物等の鉄骨の組立等作業主任者
- 移動式クレーン(5t未満)運転
- 高所作業車(10m以上)運転
- 型枠支保工の組立等作業主任者
- 鋼橋架設等作業主任者
- コンクリート橋架設等作業主任者
- 地山の掘削及び土留め支保工の組立等作業主任者
- コンクリート造の工作物の解体等作業主任者
- 木造建築物の組立等作業主任者
- 職長教育
- 安全衛生責任者教育
- リスクアセスメントに関する教育
- 酸欠危険作業に係る業務の特別教育
- 粉じん作業に係る業務の特別教育
- 跨線テルハ(5t以上)運転の特別教育
- 巻き上げ機運転の特別教育
- 建設用リフト運転の特別教育
- ゴンドラの操作の特別教育
- 軌道装置運転の特別教育
- アーク溶接等業務の特別教育
- 電気取扱いに係る業務の特別教育
- 高所作業車(10m未満)運転の特別教育
- フォークリフト(1t未満)運転の特別教育
- ジャッキ式吊り上げ機械の調整・運転の特別教育
- クレーン(5t未満)運転の特別教育